保険会社の経営の健全性・安全性などを比較する上で、必要な資料として大きく2つあるとしたら?
それは格付とソルベンシー・マージン比率といっていいでしょう。
最新のスターンダード&プアーズ社の格付は損害保険会社と生命保険会社のものを既にリポートしました。
今回はソルベンシー・マージン比率について損害保険会社をリポートします。
ソルベンシー・マージン比率は予想を超えるリスクに対する保険各社の支払い余力を示します。
各保険会社の健全性を比較する上で、最も広く使われています。
一般的にソルベンシー・マージン比率が200%を超えていれば、十分な支払能力がある保険会社であると言われてます。(詳細は後記)
資料は2008年3月決算のものです。
日本損害保険協会の加盟会社を中心にリポートします。
名称 ソルベンシー・マージン比率
あいおい損害保険 862.6%
朝日火災海上保険 676.5%
アニコム損害保険 ―
AIU保険 864.0%
エイチ・エス損害保険 −
SBI損害保険 −
エース損害保険 878.8%
共栄火災海上保険 948.6%
ジェイアイ損害保険 2019.8%
スミセイ損害保険 2633.2%
セコム損害保険 516.7%
セゾン自動車火災 1106.5%
ソニー損害保険 1073.9%
損害保険ジャパン 887.9%
損保24損害保険 3271.3%
大同火災海上保険 391.1%
チューリッヒ 340.0%
東京海上日動火災保険 957.8%
トーア再保険 753.2%
日新火災海上保険 899.3%
ニッセイ同和損害保険 1052.1%
日本興亜損害保険 905.4%
日本地震再保険 185.4%
日立キャピタル損害保険 1753.4%
富士火災海上保険 692.6%
三井住友海上火災保険 955.4%
三井ダイレクト損害保険 776.8%
明治安田損害保険 6267.4%
★ソルベンシー・マージン比率とは?
ソルベンシー・マージン(solvency margin)とは、支払余力を意味します。
損害保険会社は、将来の保険金などの支払いに備えて責任準備金を積み立てています。
これにより、通常予想できる範囲のリスクについては十分対応できます。
しかしながら、環境の変化などによって予想しなかった出来事が起こる場合があります。
例えば、大規模な災害や株の大暴落などです。
通常の予測を超えて発生するリスクにどれだけ対応できる支払余力を有しているかどうかを判断するため、行政監督上の指標の一つがソルベンシー・マージン比率です。
損害保険各社は、98年度からディスクロージャー資料として、ソルベンシー・マージン比率を開示することとしています。
この比率は経営の健全性を示す一つの指標です。
しかし、この比率だけをとらえて経営の健全性の全てを判断することは危険であり、適当ではありません。
なお、損害保険会社のソルベンシーマージン比率が200%を下回った場合、監督当局により早期に経営の健全性の回復を図るための措置がとられます。
逆な見方をすれば、ソルベンシー・マージン比率が200%以上であれば、健全性についての一定の基準を満たしていることを示しているとも言えるわけです。




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