★変額保険 元本保証と元本確保の違い

変額保険のおさらいから、

変額保険は、株や債券を中心にして払込み保険料を生命保険会社が運用し、その実績に応じて満期返戻金及び死亡保険金が変動するハイリスク・ハイリターン型の保険です。

これは今も昔も基本的に変わるものではありません。

では、バブル期問題になった融資一体型変額保険とは、

都市銀行と生命保険会社が連携した日本独特の「銀行ローン付の一時払い終身型変額保険」です。

銀行ローン付というのがみそ。

バブル経済の時期に、相続税対策として、特に都市部で、
一銭の元手もなくても相続税対策が行えると称し、販売を行ったのでる。

このような手法はアメリカとかでは禁止なのであるが、

日本の大蔵省は「一時払養老保険の保険料ローンに代表されるような財テクを勧める等、保険本来の趣旨を逸脱した提携は行わない」との口頭指導を出したのにもかかわらず、
このセット販売を容認し続けてきたのです。

このことが、変額保険の被害を大きくし損害賠償請求訴訟が多発したのです。

何故なら、この問題の変額保険の契約の急増期は、この口頭指導後の89年から91年だったのです。

このバブル期に契約した「銀行ローン付の一時払い終身型変額保険」の銀行ローンが十年の一括返済の時期をむかえることになります。

当然、バブル崩壊による株価低迷で満期返戻金が予想より低くなったのは言うまでもありません。

契約者は相続税を支払えるどころか、利子を含めて元本の二倍にのぼる返済を銀行から迫られることになったのです。

特に悲惨なのは高齢の契約者。

長生きをすればするほど元金と利子が複利で増え続けていく状態となります。

銀行の借金がこれ以上膨らまないようにするには・・・・・・・・

自らの「命」の保険金で銀行のローンを返済するしかない・・・・・・


そのため被害者による保険会社や金融機関に損害賠償を求める訴訟が相次いだのです。



時は流れ、また変額保険(変額個人年金保険)のブームらしい。

今度は「相続税対策」とは言えないので、

現在の変額保険は「元本保証型」とか「元本確保型」とかよく使われます。

これは銀行が保険の窓口販売を許可され、各保険会社の商品を売って手数料をいただき始めたからです。

銀行でこの2つの言葉を聞けば、同じように考えられますが、実は大違いなのです。

変額保険には「元本保証」と「元本確保」を混同しないようにしなければなりません。



●「元本保証型」:全保険期間を通じて、元本が保証されている。

運用が上手くいかず、元本割れしていても、払い込んだ保険料相当額の保険金は支払われます。

ただし、払込保険料を最低保証するための費用がかかります。

元本確保のため、国内公社債の割合が高(6割強)く、資産運用関係費・保険契約関係費だけで元本の2%〜3%程度毎年取られます。

この手の運用益は、たぶん4〜4.5%くらいで考えるのが妥当なところ。

よって、どう考えても高いリターンは望めないのです。

途中解約の場合は当然解約手数料は取られます。

元本保証も2通りあります。

・払込保険料を年金原資で最低保証する商品
・払込保険料を年金受取総額で最低保証する商品


●「元本確保型」:ある期間においてのみ(通常は満期時点)、元本が保証されている。

したがって、途中解約などその期間(満期時点)以外に中途解約すると、運用成績により元本割れしている可能性があります。

さらに解約手数料は発生します。

「元本確保」はいつ解約するか、また何が保証されるのかを必ず確認する必要があります。


いずれにしても保険と名のついた投資商品なのです。

加入する人は当然に勉強してからですね。

勉強嫌いな人は国債でも買っておいた方が無難です。

ここに書いたことぐらいい説明できない営業マン(おばさま)からの加入は、その営業との信頼関係を将来なくす可能性がありますよ。

リスクのある投資商品 お忘れなく。
posted by shizuka | Comment(2) | TrackBack(0) | 生命保険 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする